退職後にやること一覧|14日以内・1ヶ月以内の手続きチェックリスト

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目次

結論:時系列チェックリスト

退職後の手続きは期限が短いものが多く、後回しにすると医療機関で全額を立て替えることになったり、余計な手間が増えたりします。まずは時系列で全体を把握しておきましょう。

期限やること
退職日まで会社経由で交付された健康保険の書類の返却方法を確認する
退職日の翌日から14日以内国民健康保険への切り替え、国民年金への切り替え(第1号被保険者への種別変更)
退職日の翌日から20日以内健康保険の任意継続を選ぶ場合はこちらの期限(14日ではなく20日)
1ヶ月以内が目安離職票の受け取り、ハローワークでの求職申し込み・失業保険の申請
随時住民税の納付方法の確認、転職活動の開始

受診に必要なものが、以前とは変わっている

ここは数年のあいだに大きく変わったところなので、先に確認しておいてください。厚生労働省によると、従来の健康保険証は2024年12月2日以降は新たに発行されなくなり、有効期限も2025年12月1日で終了しています。有効期限が切れた従来の健康保険証を持参した場合に利用を認める取扱いも、2026年7月31日で終了しました。

いま医療機関や薬局の受付で提示するのは、マイナ保険証(健康保険証の利用登録をしたマイナンバーカード)か、マイナ保険証を持っていない場合に交付される「資格確認書」です。資格確認書は、当分の間、申請しなくても無償で交付されることになっています。

退職時に会社へ返すのは、会社を通じて交付された健康保険の書類です。手元に何があるかは人によって違うので、返すものと返さなくてよいものを退職前に確認しておくと、あとで郵送のやり取りをせずに済みます(私物・貸与品の返却)。

切り替えの途中で受診したくなったとき

退職から次の保険に切り替わるまでの間に、体調を崩すことがあります。ここで「保険がないから病院に行けない」と思い込んでしまいがちですが、そうとは限りません。

協会けんぽの任意継続を選んだ場合、資格取得日は退職日の翌日です。手続き後に「資格情報のお知らせ」が届き、それ以降マイナ保険証が使えるようになります。協会けんぽの案内では、このお知らせの送付までは概ね2週間程度とされています。重要なのは、その間も健康保険給付の対象になるという点です。マイナ保険証がまだ使えず窓口で医療費を全額支払った場合は、「療養費支給申請書」を提出することで保険負担分の支払いを受けられます。

国民健康保険に切り替える場合も、資格が発生するのは前の保険を抜けた日からです。届け出が遅れると、その間の医療費をいったん全額負担することになるため、14日以内という期限は守っておくほうが安全です。

健康保険の3択:任意継続・国保・扶養

選択肢手続きの期限と条件特徴
健康保険の任意継続資格喪失日の前日までに被保険者期間が継続して2ヵ月以上必要。資格喪失日から20日以内に申請(協会けんぽの場合)在職中の保険をそのまま使える。保険料は全額自己負担(会社負担分がなくなる)。加入期間は2年間(協会けんぽの場合)
国民健康保険退職日の翌日から14日以内に市区町村窓口で手続き前年の所得によって保険料が決まる。市区町村ごとに保険料が異なる
家族の扶養に入る家族の勤務先の健康保険の基準を満たす場合(収入要件など)保険料の自己負担なし。収入要件を超えると対象外になる

任意継続の条件と期間は、協会けんぽの案内によると、資格喪失日の前日までに被保険者期間が継続して2ヵ月以上あること、資格喪失日から20日以内に申出書を提出することの2つで、加入期間は2年間です。20日目が土日・祝日にあたる場合は翌営業日まで。郵送の場合は書類の到着が20日以内である必要があるため、期限が近いときは電子申請のほうが確実です。申請に退職日が確認できる書類(退職証明書の写し、雇用保険被保険者離職票の写しなど)を添えると、会社側からの資格喪失の情報を待たずに手続きが進みます。

扶養に入る場合の収入要件は、協会けんぽでは年収130万円未満(60歳以上の方や一定の障害がある方は180万円未満、19歳以上23歳未満の方は配偶者を除き150万円未満)で、かつ被保険者の年収の2分の1未満とされています。加入先が健康保険組合の場合は基準や必要書類が異なることがあるため、家族の勤務先に確認してください。

どれが一番安いかは前年の所得や家族構成によって変わります。任意継続の保険料は加入している健康保険組合や協会けんぽに、国民健康保険の保険料は市区町村の窓口に、それぞれ事前に見積もりを取って比較するのが確実です。

年金の切り替え

会社員の間は厚生年金(国民年金の第2号被保険者)に加入していますが、退職後すぐに再就職しない場合は、自分で国民年金の第1号被保険者に種別変更する必要があります。手続きは退職日の翌日から14日以内に、住民票のある市区町村の窓口で行います。配偶者の扶養に入る場合(第3号被保険者)は、配偶者の勤務先を通じた手続きになります。

見落とされやすいのが配偶者の分です。日本年金機構の案内によると、第2号被保険者だった人が退職すると、その人に扶養されていた配偶者も同時に第3号被保険者の資格を失います。自分の手続きだけでなく、配偶者についても第1号被保険者の手続きが必要になる場合があります。

窓口では、退職日がわかる書類(離職票、健康保険の資格喪失証明書、退職証明書など)と、基礎年金番号がわかるもの(基礎年金番号通知書、年金手帳など)、本人確認書類を求められます。手元にどれがあるかを先に確かめておくと、二度手間になりません。

保険料の負担が難しいときは、申請して承認を受けると納付が免除になる場合があります。退職や失業を理由とする特例免除もあるので、払えないまま放置せず、窓口で相談してください。

住民税の精算

住民税は前年の所得に対して課税され、在職中は給与から天引きされる「特別徴収」ですが、退職すると自分で納付書を使って支払う「普通徴収」に切り替わるのが基本です。

ただし、退職した時期によって扱いが変わります。たとえば東京都文京区の案内では、1月から4月に退職した場合は本人の申し出にかかわらず残りの住民税を一括徴収する、とされています。これに対して年の後半に退職した場合は、普通徴収に切り替わったうえで、本人が希望すれば最後の給与や退職金からまとめて納める一括徴収を選べる、という運用が案内されていることがあります。ただしこれは自治体ごとの案内であり、時期の区切り方も一律ではありません。上に挙げたのはあくまで一例なので、金額や納付方法は退職した会社の給与担当か、お住まいの市区町村の税務窓口で確認してください。

住民税は前年の所得を基準に決まるため、退職して収入が下がった年でも、前年分の負担がそのまま続きます。手元の資金を見積もるときは、この点を計算に入れておいてください(転職先が決まっていない退職)。

失業保険と、その前提になる離職票

収入が途切れる間の生活費として、失業保険(基本手当)の申請も早めに検討しましょう。自己都合退職の場合の給付制限期間など、制度の中身は失業保険の基礎知識にまとめています。

受給の手続きは、離職した本人が、住所・居所を管轄するハローワークで行います。その前提になるのが離職票です。これは転職先ではなくハローワークに提出する書類で、会社から届かないまま止まってしまうことがあります。届かないときに本人の側から動く手順は離職票がもらえないときで整理しています。

手続きに行く前に、そろえておくもの

窓口を何度も往復せずに済むよう、次のものを一か所にまとめておくと進めやすくなります。

  • 退職日がわかる書類(離職票、健康保険の資格喪失証明書、退職証明書など)
  • 基礎年金番号がわかるもの(基礎年金番号通知書、年金手帳など)
  • マイナンバーカードまたは本人確認書類
  • 保険料の口座振替に使う通帳・キャッシュカード
  • 源泉徴収票(次の勤務先に提出する、または自分で精算するときに使う)

会社から受け取る書類は、退職の連絡をするときに送付先と時期をあわせて伝えておくと、あとの催促が減ります。心身の不調があってやり取り自体が難しいときは、無理に自分で抱えず、受診と並行して進める方法を考えてください(休職中の退職限界のサイン)。

まだ会社に退職を伝えていない場合

ここまでは退職が決まったあとの話ですが、退職の連絡自体をまだ済ませていない場合は、そちらが先になります。申し出のタイミングと法的な根拠は退職の2週間ルール、自分で伝えるのが難しい場合の選択肢は運営主体ごとの違い利用の流れを参照してください。退職代行を使ったことが転職に影響するかは退職代行と転職への影響で扱っています。

参考文献:厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)について」全国健康保険協会「任意継続の加入条件について」同「任意継続の加入手続きについて」同「加入期間について」日本年金機構「会社を退職したときの国民年金の手続き」日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」東京都文京区「特別徴収義務者の方へ」ハローワークインターネットサービス「基本手当について」厚生労働省 労働局・労働基準監督署・ハローワーク 最終更新:2026年8月

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この記事を書いた人

深町 悠のアバター 深町 悠 フリーランスライター

フリーランスライターとして複数のメディアで執筆に携わる。退職代行データベースでは、記事を作成する際に法令や厚生労働省の公開情報など一次情報にあたることを徹底している。

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